キャンプでは薪を割ったり、料理に使ったり、クラフトしたり、何かとナイフが役立つ場面って多いですよね。
キャンプ以外にも、バーベキューやサバイバル、アウトドア系なら幅広く便利に使えるのがナイフです。
ところが、便利だからといってキャンプ道具と一緒に常に車に積んでいたり、常に持ち歩いていたりすると逮捕されてしまう可能性があることを知ってましたか?
今回は、ナイフの所持に関する法律や、キャンパーが捕まってしまう可能性のあるパターンについて解説します。
正当な理由がなければどんな刃物も携帯したらダメ!
後ほど詳しく解説しますが、基本的に、どんな小さな刃物だろうと
正当な理由なく携帯してはいけません。
刃渡り何cm以上がどうのこうのありますが、捕まる法律が変わるだけで正当な理由なしで携帯してはいけないという点では同じです。
所持ではなく携帯というところがミソです。
銃刀法について
刀剣類はそもそも許可なしでは所持そのものがアウト
銃砲刀剣類所持等取締法二条
この法律において「刀剣類」とは、刃渡り十五センチメートル以上の刀、やり及びなぎなた、刃渡り五・五センチメートル以上の剣、あいくち並びに四十五度以上に自動的に開刃する装置を有する飛出しナイフ(刃渡り五・五センチメートル以下の飛出しナイフで、開刃した刃体をさやと直線に固定させる装置を有せず、刃先が直線であつてみねの先端部が丸みを帯び、かつ、みねの上における切先から直線で一センチメートルの点と切先とを結ぶ線が刃先の線に対して六十度以上の角度で交わるものを除く。)をいう。
出典:e-Govポータル (https://www.e-gov.go.jp)
わかりにくい!!!!!!
刀剣の定義だけでもわかりにくい。
このあとの分を諸々読むと、
刀剣、いわゆる武器は許可なく所持してはいけない。
ということになりますね。
なので、キャンプで使えるからといって、斬鉄剣や、ドラゴン殺しや、バスタードソードなどは所持できないということです。
刃渡り6cmをこえる刃物
銃砲刀剣類所持等取締法二十二条
何人も、業務その他正当な理由による場合を除いては、内閣府令で定めるところにより計つた刃体の長さが六センチメートルをこえる刃物を携帯してはならない。ただし、内閣府令で定めるところにより計つた刃体の長さが八センチメートル以下のはさみ若しくは折りたたみ式のナイフ又はこれらの刃物以外の刃物で、政令で定める種類又は形状のものについては、この限りでない。
出典:e-Govポータル (https://www.e-gov.go.jp)
これもめっちゃわかりにくいですね。
刃渡り6cmを超える刃物は所持は可能だが、正当な理由がない限りは携帯してはいけないということになります。
所持はいいけど持ち歩くのはダメってことですね。
正当な理由、というのは
- 刃物を買った帰り道
- 業務で使用する場合に職場に持っていく場合
- レジャーなどの行き帰り
などでしょう。
護身用だとしても、人を傷つけることを目的とする携帯は認められていません。
違反すれば銃刀法違反になります。
刃渡り6cm以下の刃物
軽犯罪法第一条
左の各号の一に該当する者は、これを拘留又は科料に処する。
二 正当な理由がなくて刃物、鉄棒その他人の生命を害し、又は人の身体に重大な害を加えるのに使用されるような器具を隠して携帯していた者出典:e-Govポータル (https://www.e-gov.go.jp)
先の銃刀法だけを見ると、じゃあ刃渡り6cm以下なら大丈夫じゃん!
って思うかもしれませんが、その穴を埋めるのが軽犯罪法です。
正当な理由がなく、他人を傷つける可能性のある器具を携帯することを禁じる。
ということです。
他人を傷つける可能性のある器具ってハサミやカッターも含まれますよね。
もちろんナイフも対象です。
キャンパーが気を付けるべき正当な理由にならないパターン
ここまでで、どんなナイフでも正当な理由なく所持していればアウト!ということがわかりました。
とくにキャンパーがやりがちな正当な理由にならないパターンを3つあげると
- 車に入れっぱなし
- カバンに入れっぱなし
- キーホルダーやアクセサリーにする
こんな感じですね。
車に入れっぱなし
これが一番キャンパーあるあるじゃないでしょうか。
車でキャンプやバーベキューに行って、ナイフや包丁をキャンプ道具と一緒に車に放置してしまう。。。
万が一キャンプと関係ないときに職質にでもあったらアウトです。
カバンに入れっぱなし
たまーに、キャンプで使用しているカバンをキャンプでも使用する人がいます。
キャンプで使ったナイフを間違ってカバンに入れたまま日常でもそのかばんを使ってしまうと。。。
これまた職質されたらアウトです。
キーホルダーやアクセサリーにする
十徳ナイフ、アーミーナイフ、マルチツールナイフなどはアクセサリー、キーホルダーとしてカバンなどに取り付けたりもできますが、これらもそのまま携帯していると法律違反になってしまいます。
・カバンに入れて持ち歩いている
・アクセサリーやキーホルダーにして持ち歩いている
まとめ|キャンプにナイフを持っていったら銃刀法違反になる?ならない?
キャンプでも、釣りでも、バーベキューでもサバイバルでも、レジャーにおいてナイフを持つこと自体は問題ありません。
ただ、関係ないときにナイフを持ち歩いていると銃刀法違反や軽犯罪法に触れてしまう可能性があるので、気を付けましょう。