この記事の目的は
アウトドアという環境で、手間暇かけて最高にうまい米を食べること
ではなく、
アウトドアという環境で、手軽に普通にうまい米を食べること
である。
「いや、最高にうまい米目指そうや!!」 という気持ちもわかる。
だが、アウトドアで米を炊いて食べるということ自体がもう最高に美味いのだ。
京都の高級料亭で作ったような白米をわざわざアウトドアで食べたいか?
いや、食べれるなら食べたいわ。例え間違えた。
とにかく!そんな料亭みたいなうまい米は簡単には作れない。あーゆーのは手間暇かけて独自のこだわりを貫いて作るからうまいのだ。簡単に作れるなら料亭は潰れる。
手軽に酔っぱらいながらでも簡単に「普通にうまい米」を炊ければ、アウトドアという環境補正で最高にうまく感じる。
今回はそれが目標だ。
手軽に米を炊いてほしいので、飯盒なんて大げさなものは必要ない。
もちろん飯盒で炊いた方がおいしく炊けるだろうし、その方がテンションも上がるだろう。
しかし、今回はあくまで手軽にうまい米を食べることが目的なのであえて普通の鍋で米を炊く方法を解説する。
この方法を使えば
ちなみに、飯盒は「はんごう」と読む。盒という字は飯盒でお米を炊く様子からきている(嘘)。
飯盒は必須ではない
米を炊くのに必要なものは、
蓋、火、水、米、鍋
と思わず曜日みたいな並びになってしまったが、これだけである。
鍋と蓋はキャンプ用の鍋キットで十分だし、
火もカセットコンロなんて必要ないし、木炭もいらない。薪でおこした火で十分だ。
ただし、飯盒で炊く場合とは少し勝手が異なるので注意が必要だ。
水は多めに入れる
鍋でおいしく米を炊くために一番大事なことは
水を多めに入れること
である。
一番大事というかこれに尽きる。これをしっかりやればあとはどうでもいいと言っても過言ではない。
炊飯器などでお米を炊くときはだいたい米:水=1:1.2くらいの比率が良いと言われている。
鍋でお米を炊くときはこれより水を多くする必要がある。
目安としては1:1.5くらいだが、もっと多くてもいい。
体感だと1:2くらいでも、すこーしだけ水っぽくなるがおいしく炊ける。
水の量の目安は「これはさすがに多すぎない!?」って思うくらいだ。
ここで炊飯器で炊くような比率にすると高確率で焦げる。
なんていうやつがいたらチョークスリーパーをかけたあとに巴投げしてジャンプ強蹴り+しゃがみ蹴りコンボのあとに波動拳をぶちこむ。
おこげは確かにおいしいが、鍋でお米を炊いたときに焦げてしまうと、焦げていない米まで焦げた匂いがこびりつくのだ。
まぁ焦げた匂いがついてても、これはこれでアウトドア感が出てなくはないのだが、アウトドアに慣れていない人からすればすこし引いてしまうだろう。
ではなぜ鍋で炊くときは水が多めがいいのか?
という疑問に対しては、おそらくだが、鍋でお米を炊く場合は、炊飯器や飯盒と比べて密閉具合がしょぼいので水分が逃げてしまうからだと思う。
実際のところはわからないので、近くにお米がいたら聞いてみてほしい。
火加減の調整~蓋は開けてもいい~
米炊きの基本として
はじめちょろちょろなかぱっぱ、赤子泣くとも蓋取るな
なんて言葉がある。
意味は「始めは弱火で、途中から強火にするのが良い。蓋は絶対開けるな」
という意味である。
弱火で沸騰させ、沸騰による対流によって中の米を混ぜ、熱が均等にいきわたるようにする。水がなくなったら蒸らす。その間蓋はあけてはならない。
というのが一般的な米炊きのルールだが、
初心者が鍋でお米を炊くのに蓋あけちゃダメとかハードル高くない?
確かに圧力がかかった方がおいしく炊けるだろう。
しかし初心者が蓋を開けずにいい感じの炊き具合を判断できるか?
普通に無理。マヂ無理。。。
ここで私が強火で何分とか何分蒸らすとか言ってもいいが、私が使う鍋とあなたが使う鍋が同じとも限らないし、火力だって薪を使うなら毎回同じにはならないから意味がない。
だからここはもう思い切って、蓋は開けてしまおう。
私が普段鍋でお米を炊くときは、
薪でガンガン火を燃やしてその上に鍋をおく、そして吹きこぼれてきたら気持ち弱火チックにして、適宜蓋を開けて炊き具合を確認する。
いい感じになったかな?と思ったら少しつまんでみると
となる。
どんなリア充もお米を炊くときはキョロ充になってチラチラお米の機嫌を伺うのが鍋でお米を炊くときの秘訣である。
まずはやってみよう!
ここまで読むとわかるが「米水比率は1:2でもいい」とか「蓋は開けていい」とかお米炊き達人がいたら顔を真っ赤にするような非常識なことを書いている。
しかし、実際にこれでも十分にうまい米が炊けるので騙されたと思ってやってみてほしい。
ちなみに、友人にこの方法をさせると高確率で水の量を少なく見積もって焦がしてしまうので、水の量はかなり多めにした方がいい。
ただ、失敗しても大丈夫。
水が少なくて焦げたとしても、水が多すぎておかゆができたとしても、アウトドア補正ですべておいしく食べられる。
よくあるのが、焦げた米でカレーにすると
「ちょっと焦げた匂いするけどうま~~い!!!」
ってだいたいみんな言う。アウトドア補正でみんなテンションが上がってるのでそこまで気にならないのだ。
あほか?
と思うかもしれないがそれくらいアウトドア補正はすごいのだ。
だから失敗しても大丈夫!
今すぐ挑戦して、
真っ黒焦げな米をみんなに振る舞おう!!!
まとめ|飯盒なしでお米を炊く方法
ここまでいろいろ書いたが、結局は
「鍋でお米を炊くときは水多めにしたらいいよ!蓋開けて炊き具合確認してもOK!」
とTwitterで10秒で書けて2いいねが来るくらいのぺらい内容だが、初心者にとっては米炊きのハードルは意外に高いので、是非このペらい内容を実践してみてほしい。
今までアウトドアで飯盒を使ってお米を炊いていた人も、是非鍋を使った米炊きにも挑戦して新たな世界を開拓してほしい。
では!