焚き火のやり方を一から丁寧に解説!【沖縄焚き火】

焚き火っていいですよね~。

ザ・自然を満喫って感じしますし、燃えている火って見ているだけで癒されます。

そんな焚き火ですが、実は見た目以上に簡単ではありません。

  • いきなり大きな薪にバーナーで火をつけたけどうまく燃えない
  • 一瞬火が燃え盛るけどすぐに消えてしまう

こんな失敗をしたことありませんか?

木を集めて火をつけるだけが焚き火ではありません。

土台の作り方や薪の集め方など、焚き火を失敗せずにやるには手順があります。

 

焚き火は適当にやると簡単ではありませんが、ちゃんとした手順でやれば簡単です。

今回は、今まで焚き火がうまくできなくて困った経験がある人に向けて、焚き火のやり方をすべて丁寧に解説しました。

 

この記事を読めば、焚き火をやったことがない人も焚き火ができるようになるはずです!

是非最後まで読んで、焚き火マスターになりましょう!

ちなみに、私は沖縄でのアウトドアをメインにやっているので、今回の記事も沖縄での焚き火を前提にしています。

火を燃やし続けるためには、高い温度を維持する必要がある

火の温度

初心者によくあるのが

木が一瞬燃えて、火が燃え盛ったら気を抜いてしまうことです。

火がついただけでは焚き火はできません。

火がついたときは、燃えている部分の温度は上がっていますが、場の温度が上がりきっていないため、一度火が消えるとすぐに冷めて火も消えてしまうからです。

火 低い温度

火 高い温度

 

火を安定させるためには、しばらく木を燃やし続けて、場の温度を上げる必要があります。

温度を上げておくと、火が消えたとしてもしばらくは高い温度が維持されたり、熾火(おきび)が残ってたりするので、またすぐに火をつけることができます。

熾火
熾火(おきび)

上の写真のような、燃え盛る火ではなく、くすぶっている火のことを熾火(おきび)といいます。

熾火がたくさんできると安定して高い温度を維持することができます。

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焚き火の手順

焚き火の手順がざっくり以下の5つにわけることができます。

 

  • 土台を作る
  • 薪を集める
  • 火をつける
  • 火を維持する
  • 後片付け

 

この中で特に重要なのは薪の集め方です。

薪集めが90%と言っても過言ではありません。

失敗しやすい焚き火のやり方

 

どでかい薪だけをたくさん固めて、火をつける

 

この方法ではほぼ間違いなく火はつきません。

 

大きな薪はそもそも火がつきにくいため、燃え広がるまで時間がかかってしまいます。

時間がかかっている間に火が消えてしまうので、失敗してしまいます。

 

最初に書いたように火を安定させるためには温度をしっかり上げてやることが重要です。

 

燃え広がるまでずっとバーナーで火を浴びせ続ければいつかは燃え広がるかもしれませんが、それはもはや焚き火ではありません。

 

土台の作り方

直火の土台

焚き火土台

直火で土台を作るときには大きく二通りの方法があります。

  • 周りに石を積み上げて囲いを作る方法
  • 穴を掘って土台を作る方法

両者とも火の回りを囲います。

なぜ囲う必要があるのか?

 

囲いがないほうが空気(酸素)が入ってよく燃えるんじゃないのか?と思うかもしれませんが、

囲いがないと風がランダムに吹いて火の調整がしにくくなります。

 

例えば、火が弱いときは軽く風を送りたいのに、強風が吹いたら火が消えてしまいますよね。

そういうトラブルを防いで、火をコントロールしやすくするために囲いはあった方がいいです。

 

石で囲う土台のメリット、デメリット

この方法のメリットは、

  • 見た目がいいこと
  • 囲った石の上で料理もできること
  • 湿っていてもすぐに乾くこと

などが挙げられます。

デメリットは、

  • 石を集めるのが大変
  • 石の上に鍋を置きっぱなしにしていると、バランスが崩れて落としたり、やけどの原因になる可能性がある

 

また、石の種類によっては割れてしまうこともあります。

 

穴を掘る土台のメリット、デメリット

この土台のメリットは、

  • 後片付けが埋めるだけなので楽

これが圧倒的です。

 

デメリットは

  • 穴を掘るのが大変
  • 地面を掘るとだいたい湿っている

掘った地面は濡れていることがほとんどですが、石を敷けば問題ないことが多いです。

 

 

ちなみに私は穴を掘って石でも囲うハイブリッドなやり方で土台を作ることが多いです。

焚き火台を使う

焚き火台を購入することのメリットは、

  • 直火禁止の場所でも焚き火できること

これに尽きます。

つまり、基本的にはどこでも焚き火ができます。

 

デメリットは

  • 焚き火の大きさが限定されてしまうこと

焚き火台の大きさ以上の焚き火はできません。

といっても、そんなに大きな焚き火が必須になることはほとんどないので、一つはもっておいて損はないと思います。

薪の集め方

薪を集めるときに考えることは3つです。

  • どこから集めるか
  • 乾いているか
  • サイズ

薪ってどこにあるの?

どこって、、、地面でしょ、、、?

って思った方、甘いです。フロマージュくらい甘いです。

薪とは即ち枯れ木のことですが、それは地面にあるとは限りません。

地面に突き刺さったまま枯れた木、つまり立ち枯れした木からも薪はとれます。

薪がとれる場所

  • 林の中の地面
  • 立ち枯れしている木
  • 流木

林の中の地面

これはみなさんが想像する通り、普通に地面に落ちている枝のことです。

手軽に集めることができますが、雨の後や、落ち葉の下にあるものは湿っているので注意が必要です。

流木

川辺や海辺に落ちている木です。

流れついて日の浅いものは湿っているので注意が必要です。

海辺にあるものは塩分のせいかよく乾燥している木が多い気がします。

立ち枯れしている木

青々としている木ではなく、朽ちている木。

一部だけ朽ちている木もある。

 

雨の後だと、地面にある木はどれも濡れてしまっています。

そんなときの対処法はいくつかありますが、一つは立ち枯れしている木を探すことです。

雨のあとでも、立ち枯れしている木は比較的乾いていることが多いです。

枝を折ってみて、パキッと折れたら乾燥していて薪として使える可能性が高いです。

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どんな薪がいいの?

大前提として、乾いた薪が必要です。

そんなの当たり前田のクラッカーじゃん!って人は30代以上だと思います。

 

どうやって乾いた薪と湿った薪を区別するか。

簡単な方法は折ってみることです。

パキッと簡単に折れたら乾いていることが多いです。

 

ぐいーんって感じでしなる場合は湿っていることが多いです。

 

もちろん木の種類によりますが、だいたい当てはまります。

落ちている薪がほとんど湿っている場合はどうすればよいか?

薪をサイズ別に分けよう!

薪は大きければ火を維持する力が強く、火を起こす力は弱いです。

逆に細かければ火を起こす力は強いですが、火を維持する力は弱いです。

つまり、火を起こして維持するためには、大きな薪も小さな薪も必要になります。

 

オススメの方法としては、

着火用の薪と火を広げる用の薪を分けて集めて、分けて使うことです。

 

着火用の薪

・ススキの葉
・枯れたねこじゃらし
・ほぐした麻ひも
・松の葉
・その他落ち葉

着火に使えるもの

 

 

着火した火を広げる薪

・小さい枝(直径2cm以内)割りばしとか鉛筆くらいの太さ 焚き付け用
・中くらいの枝(直径5cm程度) 調整用
・大きい枝(直径10cm以内) 維持用

薪の集め方

 

特に着火用の薪や細い枝は、火がつきにくいときに大量に必要になることがあるのでたくさん用意しておくといいです。

 

火のつけ方

火のつけ方と言っても様々です。

  • 上級者 摩擦熱
  • 中級者 火打石
  • 初級者 ライター
  • 素人  バーナー

 

ちなみに私は10年前までバーナーで火をつけていました。しかもつかない笑

大きい薪にいきなり火をつけても安定した火はつかないのです。。。

 

火起こしには手順があります。

 

火打ち石や火起こし器みたいな原始的な方法で火をつけろとは言いませんが、せめてライターみたいな小さい火でもスムーズに火をつけれるようになれるとキャンプでどや顔できます。

火のつけ方の基本

まずは一番細かい薪に火をつけます。

2番目に細かい燃料にも少しずつ火をつけます。

徐々に大きい薪に火をつけて火を大きくしていきます。

火が大きくなって、安定してきたら(場全体の温度が上がってきたら)大きい薪や、湿った薪入れてもすぐに消えることはないので大丈夫です。

ライター、マッチで火をつける場合

最初の燃料は落ち葉くらいの燃えやすさで大丈夫です。

麻紐や綿状のものを準備する必要はありません。

ただし、落ち葉は大量にあったほうが安定します。

 

しっかり乾燥していれば細かい枝でも大丈夫です。

火打ち石、摩擦熱で火をつける場合

乾燥していて、細かいものから火をつけます。

細かければ細かいほどいいです。

始めは麻紐などをほぐして練習するといいでしょう。

関連記事

【慣れれば簡単】火起こしの方法【原始的な方法も紹介】

火の維持

全体の温度が十分に上がったらあとはゆっくり維持できます。

全体の温度が十分に上がった目安は、熾火になっている薪がたくさんあることです。

熾火
熾火(おきび)

上の写真は木炭ですが、焚き火の場合も同じように熾火がたくさんできていると長持ちしやすくなります。

 

火の維持の工夫

火の維持ができているなら、薪集めを少しだけ楽にすることができます。

湿った薪を乾かす

乾いていたら上等な薪になるのに、、、って感じの薪は、火のそばにおいておくとだんだん乾いてきて良質な薪になります。

 

後片付け

後片付けができない人は焚き火をやる資格なしです。

 

最近は直火禁止のキャンプ場が増えてきているようですが、その理由として、

 

焚き火をする人のマナーが悪いこと

 

が原因のひとつにあげられています。

 

もちろん景観の維持などの理由もあると思いますが。

 

これは私個人の見解ですが、焚き火をしたあとは

 

「焚き火をしたことがわからない状態」

 

にすることがマナーと思っています。

 

キャンプ地に行くと、焚き火のために石を積み立てたまま、薪の燃えカスが残ったまま放置されていることが多々あります。

ひどいときは薪の燃えカスどころか、ゴミの燃えカスまでそのまま放置されていることもあります。

 

みんなが気持ちよく使えるように、他の人に迷惑が掛からないように後片付けはしっかりしていきましょう。

関連記事

【海キャンプ】焚き火の消火、片付け方法【マナーを守って直火を楽しむ】

 

焚き火の注意点

焚き火をする際にはいくつか注意点があります。

マナーはしっかり守ろう

後片付けの話と被るのですが、焚き火をするときにはマナーをしっかり守りましょう。

 

  • 直火禁止の場所で直火をしない
  • 生きている木のそばで直火しない
  • 有害ゴミを燃やさない
  • 後片付けをする

 

当たり前のこともありますが、やっているときは楽しくて夢中で、マナー違反に気付けないこともあるかもしれません。

周りの人や次に来る人の迷惑になっていないかどうかくらいは意識していきたいところです。

安全にもしっかり配慮を

テントなど、燃えやすいものの近くで焚き火をしないようにしましょう。

せっかくの楽しい焚き火も、そのせいでボヤ騒ぎになっては元も子もありませんし、最悪の思い出が残ってしまいます。

「火」という危険物を扱っている以上、しっかり安全面には配慮しましょう。

まとめ|焚き火のやり方を一から解説

いかがだったでしょうか。

私のもっている火起こしの知識を総動員したつもりですが、また思い出したらどんどん追記していこうと思います。

上手にできれば最高の癒し相手になってくれる焚き火です。

やり方をしっかり覚えて、安全に楽しく焚火ライフを満喫しましょう。

では!

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